2010年3月8日月曜日

2010.3.8 JBJS(Am) The Influence of Femoral Cementing on Perioperative Blood Loss in Total Knee Arthroplasty

要旨
背景
TKAでは出血が問題となることが多い。大腿骨側をセメンティングすることでの出血量の評価を行った。また同時にセメントレスでは出血量が増えるのではないかと言う仮説を立てて研究に臨ん
だ。
方法
130人の患者にPSタイプのコンポーネントを用いて手術を行った。無作為に130人をセメント群とセメントレス群とに分けた。内側アプローチで進入。セメント群は55歳から85歳までの42人の女性と12人の男性。セメントレス群は37人の女性と16人の男性。(55歳から85歳)。術前、術後5日目にHb,とHct値を測定。術後ドレナージからの排液量と輸血の有無について調査した。
結果
2群でHb値とHct値、排液量、輸血の割合に有意な差なし。出血量は1758ml対1759mlであった。
結論
大腿骨側をセメンティングすることは術後の出血量、輸血についてははっきりとした影響はない。

<論評>
セメンティングした方が出血量が少ない気がしていたのですがこれは気のせいだったのでしょうか。
股関節とかでも同じことが言えるのでしょうか。また読み込んでみます。

1 件のコメント:

  1. おつかれさまで~す。
    着眼点はおもしろい論文ですね。
    セメントで出血量に差が出るかどうかを目的にした研究というよりは、セメントvs.非セメントで行った対象に対して、いろんなファクターを検討して、それを1つの論文にしたという意味合いが強そうですね。

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