2015年3月21日土曜日

20150320 OECセミナーにいってきました

はるばる大阪までやって来ました。
始発で出たので眠い眠い。ネムイ(´・ωゞ)

Thigh pain: 緩み? 固定性
Ceramic on ceramic の再置換術について
 Ceramic on polyethyleneでよい?
 基礎的な報告はある− polyethyleneにthird body particle が刺さっている。 ただし摩耗が進行するのはheadの破損による

cupの設置
普通にCT撮像した時のカップの前方開角はanatomical , FPPでの測定
手術中に測定しているのはOperative anteversion

operative anteversion 45度 20度 で radiographic 47度 14度


感染、脱臼、DVT、神経血管損傷、出血、骨折、ゆるみ
Tendenopathy 4.4%
診断にキシロカイン注射は有効。
セメント死亡例は0.8人/1万人
ガイドライン上は高リスク群。抗凝固療法

3Dテンプレートは必須。2Dテンプレートと併用を。

脚長補正
患側の骨盤が下降している場合 短めにする
患側の骨盤が上昇している場合 原則どおり補正は等長を目標に

皮切
屈曲位で大転子上縁中央を通るようにすれば伸展位で大転子後方になる。



まずは一つのアプローチに習熟することが必須。その後強直股などにチャレンジするようであれば同じ側臥位の全ぽアプローチなどもできるようにしておく。

結局自分で手術しないとダメだよなーっていうのが結論です。


2015年3月9日月曜日

20150309 BJJ The validity of a novel radiological method for measuring femoral stem version on anteroposterior radiographs of the hip after total hip arthroplasty

 人工関節学会で単純レントゲン写真でステムの前稔は測れないよね−っていう話にシンポジウムでなっていましたが、ちょうど今月こんな論文が出ていました。
ややマニア向け。
ドイツからの報告

THAにおいてステムの前稔はインピンジメントや術後早期の安定性に大きく影響することが知られている。本研究の目的はステム前稔の計測方法について検討することである。単純レントゲン写真のAP像と3DCTの両方が揃った115名の患者を対象とした。男性63例、女性72例。平均年齢は62.5歳。セメントレスTHAが行なわれていた。ステムの前捻は投影された頚体角の投影像(NSAが)として計算された。計算式はArcCosTanNSA)・Tan135))。二人の独立した検者が6週間の間をおいて検討を行った。その結果を全く別の独立した検者が3DCTと比較を行った。結果レントゲン写真から計算される角とCTで測定した平均の違いは1.2度であった。単純レントゲン写真と3DCTの相関係数は0.88であった。級内相関係数は0.94,0.88と高い値を示した。また大腿骨の傾きが単純レントゲン写真上での測定に差が出ることがわかった。単純レントゲン写真で頚体角を測定する方法はステムの前年を単純に測定できる良い方法である。

はじめに
THAでコンポーネントが正しく設置されていないと脱臼の原因となったり関節可動域の減少につながる。正しい前稔にステムが設置されることで回旋安定性が得られることがセメントステムではわかっている。
単純レントゲン写真で臼蓋コンポーネントと大腿コンポーネントの測定を行うことはしばしばある。臼蓋コンポーネントにおいては測定に用いる方法によって−14.4度から11.4度まで大きく誤差が出ることが報告されている。しかしながら今までに大腿骨の前年を測定する方法は提唱されてこなかった。Budinの撮影法という方法で撮影するとステムの前稔が測定できるが、患者に余計な被曝を強いる必要がある。ステムの前稔を測定することはチャレンジングだと考えられており、これはステムの回旋が−19度から33度まであったと多様な方向にステムが向いていることにも関連している。
本研究の目的は頚体角を用いることで数学的に計算された前稔が3DCTとくらべてどうなのかを検討することである。

対象と方法
本研究は倫理委員会の承認の元に行われている。783例の患者をピックアップし、50−75歳の患者、ASA3以下、反対側の股関節がKLグレード2位家、股関節の外傷のない症例を除外した。これによって597例の患者が除外された。27例の患者がこの研究に参加することを拒否し、19例の患者が感染の疑いなどその他の理由で除外されている。最初の5例はラーニングカーブとして除外。135例の患者が本研究の対象者となった。この内20例は術後に研究への参加を拒否したり、ステムの挿入が明らかに失敗していたりしていたため最終的には115例を対象として行っている。表1にその対象を明らかとしている。
二人の外科医によって手術は行なわれている。側臥位による全外側アプローチ。
ステムはピナクルとコライルが使われた。骨頭径は32mmとした。
術後6週間でCTを撮像。股関節伸展位として膝蓋骨が完全に足部と一致して向くようにして撮影。これが出来なかった8例を除外している。CTは骨盤後面と大腿骨後果のなす角で撮像している。 
頸体角の測り方は図1のように厳密に行っている。真の京耐核は135度で有るはずなのでその角度とどれだけ違うかを計算している。SVというのが頸体角が投影された角のことである。なのでSVArcCosTanNSA)/TanNSA))で計算される。
また別の検者が3DCTで図2のように前捻角を測定した。

結果
レントゲン撮像と3DCTの間での角度の違いは1.2度であった。表2にそれぞれの検者の実際の測定を示す。
DCTと単純レントゲンの相関係数は0.88であった。115例中一05例でCTの測定と単純レントゲン写真の違いが10度以内であった。
検者内、検者間の級内相関係数は0.870.95と良好であった。
差がでた要因について検討を行ったところ大腿骨の前弯がステム前稔測定に影響を与えていた。

考察
ステムの前稔は脱臼と関連していると報告されている。本研究では−18.9度から37.7度の間にセメントレスステムが設置されていることがわかった。
SedtnerらはTHASVを測定したところ−19度から33度に会ったと報告している。WinesMcNicol111例のセメントレスステムが−12度から52度で設置されていると報告されている。Dorrらは109例の検討で−8.6度から27.1度までの間に有ることを報告している。セメントレスステムの前稔を測定するにCTの撮像はもっとも妥当な方法であるが、被曝の問題がある。本研究ではSVを測ることが充分な妥当性が有ることを示した。大腿骨の前弯、傾きがSVの不正確性に関連していた。これはステムの設置が大腿骨の前腕と関連していることと関連がある。
本研究にはいくつかの限界がある。一つは前稔と後稔の区別が付けられないことである。そこで軸位でのレントゲン写真が必要となる。5度程度の前稔、後捻では軸位ではどちらに設置されているか判別することは困難であった。この研究はNSAがわかっていないといけないので、全てのステムに応用可能とは言えないことである。460例中17例で真の頸体角が135度より小さい症例があった。またこの撮影は下肢の内旋によっても大きく影響を受けるのでしっかりとした撮影プロトコールがない状態で行っても意味がない。
そのよ